言い換え・要約

要約の書き方:文章を短くまとめるコツと例文

AdeptWrite編集チーム更新日 8 分で読めます

要約とは、元の文章の要旨を自分の言葉で、指定の長さにまとめることです。手順は、主張をつかみ、段落ごとに一文へ縮め、接続でつなぎ、字数に合わせて削ること。自分の意見や元にない情報は入れません。AI要約は下書きとして使い、原文と照らして確認します。

要約とは:まず答え

要約とは、元の文章の要旨(筆者の言いたいこと)を、元の意味を変えずに、指定された長さへ短くまとめた文章のことです。 自分の意見や、元の文章にない情報は入れません。

国語の授業、大学のレジュメ、レポートの先行研究のまとめ、会議の議事録、入試の要約問題など、場面はさまざまですが、基本の手順は同じです。この記事では、200字・400字のように字数が決まっているときの調整のしかたまで、例を使って説明します。

要約・要旨・抜粋・感想の違い

似た言葉が多いので、先に整理します。

言葉意味自分の意見
要約全体の内容を、バランスよく短くまとめたもの入れない
要旨筆者の最も言いたい中心的な主張入れない
抜粋(引用)原文の一部をそのまま取り出したもの入れない
言い換え原文を同じ分量くらいで別の表現にしたもの入れない
感想・意見読んで自分がどう思ったか入れる

言い換えとの違いは、分量です。言い換えは長さがほぼ同じで、要約は大きく縮めます。言い換えの方法は言い換えのコツで説明しています。また、要約でも、原文の言い回しをそのまま並べると、出典を示しても引用が長くなり過ぎます。自分の言葉に直します。

要約の書き方:5つの手順

手順1:最後まで読んで、全体を把握する

いきなり書き始めず、まず最後まで読みます。そのうえで次の3つを確認します。

  • 何についての文章か(話題)
  • 筆者は何を主張しているか(結論)
  • どのような理由・根拠で述べているか(根拠)

評論文では、冒頭か末尾に主張が書かれていることが多いです。ただし、逆の意見をいったん紹介してから反論する構成もあるため、「しかし」「確かに〜だが」の前後を注意して読みます。

手順2:段落ごとに「一文」にする

各段落を読み、その段落の中心を一文で書き留めます。細かい例、数字、引用、たとえ話は、優先度を下げます。

手順3:重要度で選ぶ

一文ずつのメモを並べ、次のように分けます。

  • 必ず残す:主張、結論、主な理由
  • 字数に余裕があれば残す:根拠となる事例、条件
  • 削る:たとえ話、細かい数字、筆者の感想的な補足、繰り返し

手順4:接続でつなぐ

メモをそのまま並べると、箇条書きのように途切れます。「そのため」「しかし」「一方」など、関係を表す接続で、一つの流れにします。ただし、接続詞を入れすぎると、文章が重くなります。因果や対比がある所だけに使います。

手順5:字数に合わせて調整し、原文と照らす

字数が指定されているときは、次の項で説明する方法で調整します。最後に原文と見比べ、次の点を確認します。

  • 原文にない情報や自分の意見が入っていないか
  • 筆者の主張の向きが変わっていないか
  • 否定(「〜ない」)や条件が抜けていないか
  • 数字や固有名詞が正しいか

例:約250字の文章を、3つの長さに要約する

次は、要約の練習用に書いた短い文章です(架空の例で、特定の資料からの引用ではありません)。

駅前の商店街では、ここ数年、閉店する店が増えている。理由として、大型ショッピングモールの進出や、インターネット通販の普及がよく挙げられる。しかし、店主たちへの聞き取りでは、後継者がいないことを理由にあげる声が最も多かった。客足が減っても、子どもが継がなければ店を続けられないからだ。一方で、空き店舗を借りて新しく店を開く若い人も少しずつ現れている。そうした店は、SNSでの発信を通じて、遠くからも客を集めている。商店街が生き残るためには、古い店と新しい店が協力し、共通のイベントや情報発信を進める必要がある。

約130字の要約

駅前の商店街では閉店が増えており、大型モールや通販だけでなく、後継者不足が大きな理由になっている。一方、空き店舗で開業する若者も現れ、SNSで客を集めている。商店街が生き残るには、古い店と新しい店が協力し、共通のイベントや情報発信を進めることが必要である。

約60字の要約

商店街の閉店は、後継者不足が大きな理由である。若者の新規開業も出ており、新旧の店が協力して情報発信などを進める必要がある。

一文の要約

商店街が生き残るには、後継者不足で閉店が続く古い店と、SNSで客を集める新しい店が協力することが必要である。

長さが短くなるほど、「筆者の主張」を残し、「事例」から削っていることが分かります。

字数指定への合わせ方

「200字以内」「400字程度」のような指定には、次の目安で対応します。

指定一般的な見方
「以内」上限を超えてはいけない。上限の8〜9割程度は書くのが無難
「程度」前後1割くらいの幅が許される場合が多い。迷ったら提出先に確認
「〜字以上〜字以内」範囲内に収める

これは一般的な目安です。実際の基準は、授業、試験、提出先の指示に従ってください。

字数を減らす方法

  • 例やたとえ話を丸ごと削る
  • 修飾語を減らす(「非常に重要な」→「重要な」)
  • 「〜ということ」「〜することができる」を短くする(→「〜こと」「〜できる」)
  • 並列の項目を、上位の言葉でまとめる
  • 二文を、接続でつないで一文にする

字数を増やす方法

  • 主な根拠を一つ加える
  • 条件や範囲を補う
  • 筆者が示した対立する意見に一言触れる

句読点や記号が1字に数えられるか、字数を何で数えるかは、提出先の規定によって違うため、確認します。

場面別のポイント

国語の授業・入試

指定語句や字数が決まっています。設問の条件(「筆者の主張を」「理由を含めて」)に従い、条件以外の内容は入れません。

大学のレジュメ・レポート

先行研究や資料を要約する際は、目的・方法・結果・結論の順で整理すると、読み手が把握しやすくなります。要約した内容にも出典を示します。他人の文章を要約しても、出典を書かなければ剽窃になり得ます。詳しくは剽窃とはと剽窃を避けるにはを参照してください。

ビジネス文書・議事録

結論、決定事項、担当者、期限を先に書きます。経緯は短く、感想は入れません。

AdeptWriteのAI要約ツールの使い方

AI要約ツールは、長い文章や記事を要約するツールです。3つのモードがあります。

モード出力向いている場面
箇条書き要点を項目で並べる会議メモ、資料の整理、読む前の把握
文章短い段落にまとめるレポートの下書き、記事の概要
一文全体を一文にする見出し、要旨の確認、一言での説明

使い方は、文章を貼り付け、モードを選んで実行するだけです。1回に入力できるのは6,000文字までなので、長い資料は章や節ごとに分けて入れます。

使うときの注意です。

  1. 出力は下書きとして扱う:AIの要約は、元の文章にある内容だけを短くまとめることを目指していますが、重要な点が抜けたり、強調が変わったりすることがあります。上の手順5のとおり、原文と照らして確認してください。
  2. 字数指定は自分で整える:指定字数ぴったりに出るとは限りません。字数が決まっているときは、出力を文章を短く・長くするツールで調整するか、自分で直します。
  3. 課題や提出物のルールを確認する:授業によっては、要約そのものが課題です。生成AIの利用が認められているか、確認してから使ってください。
  4. 機密情報は入れない:社内の秘密情報や他人の個人情報を含む文章を入力する前に、所属先の規則を確認します。

要約ツールの出力を自分の文章として出す場合は、仕上げにAI文章校正ツールで誤字脱字や助詞の誤りを確認するとよいでしょう。

よくある失敗

  • 原文をほぼそのまま写している:一部の語句を削っただけでは、自分の言葉の要約とは言えません。
  • 自分の意見が混ざる:「〜と思う」「〜すべきだ」は、筆者の主張でなければ入れません。
  • 事例ばかり残る:具体例は分かりやすい反面、主張ではありません。まず主張を残します。
  • 筆者の立場が逆になる:「確かにAだが、Bである」という文で、前半のAを筆者の主張と取り違える例が多いです。
  • 字数合わせで意味が変わる:削りすぎて、条件や否定が消えることがあります。

要約のチェックリスト

  • 筆者の主張(結論)が入っている
  • 主な理由・根拠が入っている
  • 自分の意見や、元にない情報が入っていない
  • 原文の語句を長く写していない
  • 数字、固有名詞、否定表現が正しい
  • 指定の字数と文体(です・ます/だ・である)に合っている
  • 他人の文章を要約した場合、出典を示した

まとめ

要約は、全体を把握し、段落ごとに一文にし、重要度で選び、接続でつなぎ、字数に合わせて調整する作業です。主張を残して事例から削ること、自分の意見を入れないこと、最後に原文と照らすことが基本です。AI要約ツールは下書きの助けになりますが、確認は自分で行いましょう。

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よくある質問

要約と要旨の違いは何ですか。

要旨は筆者の最も言いたい中心的な主張を指し、要約は全体の内容を短くまとめたものです。要約には主張に加えて主な理由や根拠も含まれます。どちらも、自分の意見は入れず、元の意味を変えないことが共通の決まりです。

200字の要約は、どのように作りますか。

まず各段落を一文にし、主張と主な理由を残して、事例や細かい数字を削ります。次に接続でつなぎ、字数を数えて調整します。「以内」と指定された場合は、上限を超えないよう、上限の8〜9割程度を目安に整えるのが無難です。

要約は、原文の言葉をそのまま使ってもよいですか。

短い重要語句を使うのは問題ありませんが、文をそのまま写すのは避けます。自分の言葉に直すのが基本で、原文の表現をそのまま使うときは、かぎ括弧で引用として示し、出典を書きます。

AI要約ツールの結果をそのまま提出してよいですか。

おすすめしません。要点が抜ける、強調が変わるなどの可能性があるため、必ず原文と照らして確認してください。また、授業や職場で生成AIの利用が認められているかも、事前に確認が必要です。

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