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序論の書き方|レポート・卒論の「はじめに」の型と例文

AdeptWrite編集チーム更新日 8 分で読めます

序論には、背景、問い、目的(主張)、構成の四つを書きます。レポートでは、結論を先に示し、読み手が「何について、何を言うのか」を最初の数文でつかめるようにします。背景は問いに必要な分だけにとどめ、字数の少ない課題では、問いと主張の二文に圧縮します。

序論に書くことは四つ

大学のレポートや卒業論文の序論(「はじめに」)は、本論を読む前に読み手が全体の地図を手に入れるための部分です。書くことは、次の四つです。

要素内容例
背景なぜこの話題を扱うのか大学生のアルバイトと学業の両立が課題になっている
問い何を明らかにするのかアルバイトの時間は、学習時間にどう影響するか
目的・主張問いにどう答えるのか(結論の予告)週あたりの勤務時間が長いほど、学習時間は減ると考える
構成以下どの順で論じるか第1章で先行研究を整理し、第2章で…

すべてを長く書く必要はありません。2,000字のレポートなら、序論は200〜300字ほどで、背景は2〜3文、問いと主張は各1文、構成は1〜2文が目安です。全体のなかでの序論の位置づけはレポートの書き方で確認できます。

悪い序論と直した序論

序論でよく起こる失敗は、問いが曖昧なままで本論に入ることです。実際に比べてみます。

悪い例

現代社会ではSNSが普及している。SNSにはよい点も悪い点もある。そこで、本稿ではSNSについて考えていきたい。

何が問題でしょうか。

  • 「現代社会では〜」から始まり、どのレポートにも使える背景になっている
  • 「よい点も悪い点もある」は誰でも言えて、論点が定まらない
  • 「SNSについて考える」は話題であって、問いではない

直した例

大学生にとって、SNSは情報収集の手段であると同時に、学習時間を奪う要因にもなり得る。本稿では、大学生のSNS利用時間の長さが学習時間にどう関わるかを問いとし、授業外学習が少ない学生ほどSNSの利用が長い傾向があると主張する。まず先行研究を整理し、次に公的な調査の結果を手がかりに検討する。

直したポイントは次のとおりです。

  1. 背景が「大学生」と「学習」に絞られている
  2. 問いが「SNS利用時間と学習時間の関係」と明確になった
  3. 主張が一文で示されている
  4. 構成が「まず〜、次に〜」で予告されている

(文章の型を示す架空の例です。主張の内容は事実の主張ではありません。)

先に結論を書く利点

日本語の作文教育では起承転結がよく紹介されますが、レポートや論文の序論では、結論(主張)を先に示す書き方が一般的です。利点は三つあります。

  • 読み手が、本論の各段落を「主張を支える根拠か」という視点で読める
  • 書き手が、主張からそれる内容を本論に入れにくくなる
  • 採点する側が、課題の問いに答えているかを最初に判断できる

「結論を先に書くと、続きを読んでもらえないのでは」という心配は不要です。レポートは小説ではなく、驚きよりも検証のしやすさが評価されます。

背景の書き方:広げすぎない

背景は、問いにつながる範囲だけを書きます。次の三段階で絞り込むと、広がりすぎません。

  1. 大きな話題(例:高齢化と地域社会)
  2. その中の具体的な課題(例:中山間地域の買い物環境)
  3. 本稿が扱う側面(例:移動販売の役割)

背景に統計や制度の変更を入れるときは、出典と調査年を添えます。出典の付け方は脚注と文末脚注の違いや参考文献と引用文献の違いを参照してください。調べていない数字を「約〇割」と書くのは避けます。

避けたい書き出し

書き出し問題改善の方向
昔から、〜は重要だと言われている根拠がなく、誰が言ったか分からない具体的な資料に基づく事実から始める
私は〜が好きなので、このテーマを選んだ個人的な動機だけで、問いが見えない動機は一文にとどめ、問いに移る
辞書によると〜授業の課題では新味がない定義が論点になる場合に限り使う
皆さんは〜をご存じでしょうか話し言葉に近く、レポートに合わない事実を述べる文に変える

問いの立て方

問いは、疑問文の形にすると整理しやすくなります。

曖昧な問い明確な問い
環境問題について家庭のプラスチックごみの削減に、レジ袋の有料化はどこまで寄与したか
教育格差の現状学習塾の利用は、世帯の収入によってどう異なるか
働き方の変化テレワークの導入は、育児中の従業員の働き続けやすさにどう影響するか

問いを立てたら、本文の序論では疑問文のまま書くか、「〜を明らかにする」「〜を検討する」という目的の文に直します。

  • 疑問文:レジ袋の有料化は、プラスチックごみの削減に寄与したのか。
  • 目的の文:本稿は、レジ袋の有料化がプラスチックごみの削減に寄与したかを検討する。

卒業論文では、問いに加えて、研究の意義(なぜ明らかにする価値があるか)や、用語の定義、研究方法(文献調査、アンケート、インタビューなど)を序論に入れることがあります。分野や指導教員の指示で異なるため、ゼミの手引きや過去の論文を確認してください。主張を一文にまとめる方法は論題文の書き方も参考になります。

序論の型を使った例文

次は、「問い・主張・構成」を意識した序論の例です。

近年、学生の間で生成AIを課題に使う例が増えている。一方、授業での利用ルールは大学や科目ごとに異なる。本稿では、レポート作成における生成AIの使い方として、どこまでが学習の補助にあたるのかを検討する。結論として、AIの出力を自分で検証し、利用した範囲を明示するかぎり、構成の整理や校正の補助としての利用は妥当であると考える。以下では、まず利用ルールの現状を整理し、次に具体的な使い方を検討する。

(型を示す架空の例です。実際の大学の規則を述べたものではありません。)

字数が少ない課題での圧縮のしかた

800字以下の短い課題では、序論に多くの字数を使えません。次の方法で圧縮します。

  1. 背景は一文にするか、思い切って省く
  2. 「問い」と「主張」を一文でつなぐ
  3. 構成の予告は省略する

圧縮した例:

本稿は、レジ袋の有料化がプラスチックごみの削減に寄与したのかを検討し、削減の効果は限定的だが、消費者の意識を変えた点に意義があると主張する。

この一文だけで、問い、主張が分かります。800字の課題なら、これを序論の中心に置き、背景は前に一文足す程度で足ります。

逆に、卒業論文のように字数が多い場合は、背景に先行研究の整理、研究の位置づけ、用語の定義を加えて、序論を数ページに広げます。

序論は最後に書き直す

序論は、最初に書いても構いませんが、本論と結論を書き終えてから見直します。書いているうちに、問いが変わったり、主張の言い方が変わったりするためです。序論の問いと結論の答えが対応しているかを、必ず確認してください。結論側の書き方は結論の書き方で扱っています。

序論のチェックリスト

  • 背景が、問いに必要な範囲に絞られている
  • 問いが一文で言える
  • 主張(結論の予告)が書かれている
  • 構成の予告がある(字数が少ない場合は省略可)
  • 統計や制度に出典と調査年が付いている
  • 「だ・である」の文体がそろっている
  • 序論の長さが全体の1割前後に収まっている

文体についてはです・ます調とだ・である調の違いも参考にしてください。

AdeptWriteで序論を整える

構成案・アウトライン作成ツールは、テーマから章立ての叩き台を作ります。序論に何を書くかを整理する手がかりになりますが、問いと主張は自分で決めてください。

書いた序論は、文章推敲ツールで回りくどい文を整え、AI文章校正ツールで誤字脱字を確認できます。文字数カウントで、序論が指定の字数に収まっているかも確かめられます。1回に入力できるのは6,000文字までです。AIの提案は、意味が変わっていないか、自分の主張とずれていないかを読んで確認してから採用してください。

ツールを試す

構成案・アウトライン作成ツール
1つのテーマから、記事・小論文・卒業論文・プレゼン資料の構成案を作ります。
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文章推敲ツール
硬い文、ねじれた文、回りくどい文を、読みやすく自然な文に整えます。
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AI文章校正ツール
誤字脱字、助詞の誤り、不自然な表現をAIが校正し、直した箇所をハイライトで示します。
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文字数カウント
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よくある質問

序論は何字くらい書けばよいですか。

全体の1割前後が一般的な目安です。2,000字のレポートなら200〜300字、800字の短い課題なら100字前後でも足ります。卒業論文では数ページになることもあります。課題の指示や指導教員の方針があれば、それを優先してください。

序論で結論まで書いてしまってよいのですか。

はい。レポートや論文の序論では、結論(主張)を先に示す書き方が一般的です。読み手が本論を、主張を支える根拠として読めるためです。ただし根拠は本論で示し、序論には問いと答えの要点だけを書きます。

序論は最初に書くべきですか、最後に書くべきですか。

どちらでも構いません。最初に仮の序論を書いて方向を決め、本論と結論を書き終えてから見直す方法が実用的です。書いているうちに問いや主張の表現が変わることが多いため、最後に序論と結論が対応しているか確認してください。

序論に自分の体験や志望動機を書いてもよいですか。

授業の課題によります。学術的なレポートでは、体験談は一文程度にとどめ、すぐに問いへ移るのが無難です。感想やリフレクションを求める課題なら、体験から始めても構いません。課題文が求める形式を確認してください。

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